INTERVEW
東京コンテナ工業様

こだわったものを贈るのが
こだわりです。

インタビュー風景
松永
いつもお世話になっております。今日はよろしくお願いします!
黒崎社長
久しぶりだね。よろしくお願いします。
松永
ではさっそく、お中元やお歳暮、記念品を探す際にこだわっていらっしゃるポイントを教えていただけますか?
黒崎社長
私の代になってからは、記念品とかお中元、お歳暮には日本のもの、和のものを贈るようにしています。例えば、今までだと、京うちわとか、めでたい箸置きとか、大皿なんか。そういう『和』のテイストにこだわっています。
松永
そうなんですね。和テイストで、職人の手作りのものを選んでいらっしゃるんですね。
黒崎社長
うんうん。
他にもオリジナルのてぬぐいを毎年色違いで作ったりしています。そんな感じで全部『和』で揃えている。というのは海外の仕事も増えてきて、日本人が忘れてしまった、知らない『和のもの』を送ったほうが喜ばれるんです。
例えば食品をお歳暮やお中元で贈ると結構被っちゃうんだよね。そういうことがあるので、うちはこだわったものでやってます。
それから、うちの会社は取引先の社長さんとかがいらっしゃると目の前で抹茶を点ててお出ししたりしてるんですよ。
松永
えっこの会議室のテーブルで点てているんですか?すごいですね!
感動しちゃいますね。
和のものたちはどうやって探されているんですか?
黒崎社長
呉服屋さんの知り合いや陶芸家の知り合いがいてね、色々と教えてもらっています。私は最近、お茶を習っていて、お茶会にも出ているんですよ。
松永
お茶を!和にこだわっているのがとてもよく伝わってきます。
黒崎社長
うん。海外の方にも喜んでもらえるし、日本人の方にも人気があるんですよ。ありがたいことにファンもいらっしゃる。
会合の際のお土産をうちの会社が用意しているんですが、そのお土産をとても楽しみにしてくれているんですよ。
松永
ファンがいらっしゃるとは。ブランドになっているんですね。
黒崎社長
うちでよく考えて選んでいるから、そういうのを聞くと嬉しいです。お礼状をいただくこともあって、反応がいいんですよ。
普通ならお礼状って『結構なものを頂戴いたしまして』じゃない?
でもうちがいただくお礼状には『〇〇を』とか具体的に感想を書いてくださる。
大堀相馬焼を贈った時も、品物だけではなくて手紙を添えたんですよ。『松永さんとこんなご縁があって、応援しています』って。
松永
お手紙を添えてくださったんですか。ありがとうございます。
黒崎社長の想いやこだわりが受け取った方にも伝わっているんですね。

贈る、繋がる、感動が生まれる。

インタビュー風景
松永
話は変わりますが、黒崎社長と僕が出会ったのは、本当に『ご縁』でしたね。
黒崎社長
そうだね。陶芸が好きな友人がいて、その食事会でたまたま隣に松永さんが隣に座っていたんですよね。
それで、これもたまたまなんですが、私と松永さんは同じ大学の卒業なんです。松永さんが大学生時代に東日本大震災があって、色々大変だったんだよね。その時に私たちは卒業25周年で大きな同窓会を企画していたんです。
その時に募金を募って、大学に寄付しているんですが、その年は震災のことがあって大学のほうが寄付金はいらないと言ってきたんです。できれば奨学金などで被災した生徒のために役立ててほしいと。
そこで大学の制度では入学金や授業料のほうで補助をしていて、僕たちの同窓会ではその他の教科書などの補助をしたんです。学校と同窓会が一緒に基金のようなものを作った。それの対象に福島県出身の松永さんがいたんですよ。
松永
そうです。あの時は本当にお世話になりました。
黒崎社長
いえいえ。でも私たちからすると、お金は出させてもらったけど、なんだか役に立っているんだっていう実感がなかったんです。
そんな中で、偶然にも食事会ではじめてその奨学金を利用した人と知り合った。目の前にいて、『役に立ったんだね』ってすごく感動したんですよ!
松永
僕もとても感動しました!
黒崎社長
それがきっかけでお話しをしてみたら、大堀相馬焼が危機的な状況だということだったので、色々なイベントで和のものを送っていたので、お中元とかお歳暮で協力をしようということになりました。
本当に偶然です。たまたま自分が関わった奨学金で松永さんが大学で学んで、こうして出会って話を聞いたら、頑張っていた。それじゃあ応援しようと思ったんですよ。
松永
本当に偶然からのご縁でした。奨学金制度は学校を通してだったので。
黒崎社長
他の同窓会のメンバーとも話してもらったけど、みんな興味津々でしょう?
やっぱり彼らも感動しているんだよ。
松永
僕のほうこそ感謝の気持ちでいっぱいなのですが、みなさん本当に感激してくださって。僕も感激でした!
黒崎社長
やっぱり実感が出たよね。
それに、私がイベントや贈り物で大堀相馬焼を贈って、それがたくさんの人にわたる。そうすると感動がどんどん繋がって、感動の連鎖が生まれるよね。
松永
ありがとうございます!

海外へのお土産にも
メイドインジャパンを。

インタビュー風景
松永
ちなみに、お中元やお歳暮はどのようにして贈っているのですか?
黒崎社長
うちは営業マンとかが手渡しするようにしているんですよ。言葉を添えてね。
松永
手渡しですか。印象に残りそうですね。
黒崎社長
そう。ひと手間かけることで印象にも残るし、そういう気遣いがいつか返ってきますから。それに他はそういうことしないですから。
ただ贈るだけじゃなく、ちょっとの言葉を添えるようにしています。
松永
品物だけじゃなく、渡す瞬間にもこだわりがあるんですね。
そういえば、海外へいらっしゃる時のお土産にも使っていただいていると伺いました。
黒崎社長
使ってますよ。
やっぱりメイドインジャパンというのがひとつのブランドになっていて、それのオリジナルとなると、より一層喜んでくださるんです。
ここから発展していったんだというストーリーにも興味を持ってくれます。
例えば大堀相馬焼の二重湯呑みだと、二重焼きという工夫をしていますよね。この工夫を仕事と結びつけて『我々は常に工夫を凝らします』と言って渡すとよく関心してくださるんですよ。仕事のツールにもなる。
海外の方ってプレゼントするとその場で開けてくれる方が多いから、その場で歴史なんかを説明すると喜んでもらえるんですよ。見て、触って、メッセージを受け取ってくれる。
ある人には『同じものをもらうにしても、説明を聞くとありがたみが増す』って。私たちのこだわりを伝えると感動したと言ってもらったこともあります。
松永
日本のものにリスペクトしてくれているんですね。
黒崎社長
そう意味では大堀相馬焼って説明のしがいがあるよね!
松永
そう言っていただけて嬉しいです。
黒崎社長
それから大堀相馬焼の馬。左を向いていて『右に出るものはない』っていう縁起ものでしょ?海外にもゲンを担ぐっていうのがあって、それもとても喜ばれるんですよ。とても一生懸命に聞いてくれる。
それから、海外の方は『どうやって作るの?』って聞いてくる。
松永
そうなんですね。そこに興味を持たれるんですね。
そういうことも書いておいたり、渡す時に説明するといいかもしれないですね。
黒崎社長
うん、とても興味持っていたよ。海外の方はそこまで踏み込んで考えてます。
より理解したいという思いがあるんだと思う。
他には『どういう時に使うのか?』とかね。
松永
歴史や作り方なんかもこれから伝えていけるようにしていこうと思います!
黒崎社長、お忙しいところありがとうございました!

トップに戻る