大堀相馬焼コラム

開業祝いについて

■開業祝いを贈るうえで知っておきたいこと

間もなく春を迎えます。
日本人にとってこの時期は、新しいことを始める節目となる場合が多いようです。
入学や進学、就職、そして転勤もこの季節に集中していることからそのような印象を受けるのだと思いますが、中には開業された方もいるのではないでしょうか?
もしいるようでしたら贈り物をしなければなりませんが、新入学や結婚のお祝いの品というと日常的ですけれど、一転開業を祝うとなると「はて? どんなものがいいのだろう?」と迷われるのがほとんどなのではないかと思います。
ここではそんな開業祝いに関する豆知識や送るのに適した品の紹介をいたしましょう。

開業祝い01

■開業祝いにも送っていいものと悪いものがある

お祝いをするときには必ずと言っていいほど「縁起担ぎ」が存在します。
たとえば結婚式のご祝儀では「割り切ることができる偶数は別れをイメージさせるために奇数の金額にする」という暗黙の了解があるように、開業祝いについてもいろんなタブーが潜んでいるのです。事務所にあれば役に立ちそうな物という基準で選んでしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまうこともありますので注意が必要です。
それではまず、開業祝いを間違って選ばないために知っておきたいことから説明していきましょう。

開業祝い02

■火事や赤字を連想させる品はNG!

開業祝いで贈るのにふさわしくないものとして「火気類」と「赤系統のもの」があります。
これは火事や赤字が連想されるために縁起がよくないからです。
具体的には

・ライターや灰皿などの喫煙グッズ
・ストーブやヒーターなどの暖房製品
・赤色系統の花

などがそれにあたります。
ライターや灰皿などは応接室に置いてある場合が多いだけに送るにはよさそうな品と思えますが、縁起という面から考えると相応しくありません。
また暖房製品なども喜んでもらえそうですけど同上です。
その点を踏まえたうえで贈り物を選ぶようにしましょう。

開業祝い03

■喜ばれる開業祝いとは?

それではどんなものが開業祝いに相応しいのかについてですが、「急須と湯のみ」は上記したタブーに触れる心配がないうえに相手から喜ばれる贈り物として人気を集めているようです。
新しく仕事を始めるとなると来客も頻繁になりますので、自然お茶を出す機会も多くなります。
そんなときに高級な湯のみでお茶を差し上げれば、話題の接ぎ穂にもしやすいということもありますし、なによりも大事なお客様には質の高い接待で応えてあげるのもおもてなしには欠かせない要素の一つです。
また湯のみでしたら「いくつ貰っても困らない」という、贈られる側の心配も解消されるのも利点でしょう。会社で使う湯のみはいくつあっても無駄にも迷惑にもなるものではありません。
そういう気遣いという意味においても、急須と湯のみは最適と言えます。記念品として心に残る贈り物でもありますので、開業を考えている友人へのプレゼントに悩んでいるのでしたら、一考してみてはいかがでしょうか?

IMG_2984

二重夫婦湯呑

このエントリーをはてなブックマークに追加
Pocket

トップに戻る