大堀相馬焼コラム

【スタッフブログ】〜お持ちの相馬焼、進化してませんか?〜

ポケモンじゃあるまいし、進化なんてしないでしょ?

進化と言っても劇的に形が変わるわけではありませんが、お持ちの相馬焼をよく観察してみてください。
元々入っている“青ひび”の他にひびが入っていませんか?

相馬焼の特徴の一つ“青ひび”は、焼き上がった器に入った貫入と呼ばれるひびの模様を出すために、“墨入れ”いう作業で現れる模様です。

墨入れ前と墨入れ後の湯呑みを並べてみました。比較
墨を入れない方が好みという方もいらっしゃいます。

粘土、釉薬、窯内の環境、その他の色々な条件によって模様の出方が違います。
もちろんどれも大堀相馬焼ですが、一つとして同じものはありません。

さて話を戻して、湯呑みなどにこんなひびが入っていませんか?墨入れ前

ご自宅でもこのひびに墨入れすることができます(*^_^*)
ゴム手袋を装着して、指先に墨汁を付け、ひびに墨汁を刷り込んでみましょう。墨入れ作業

汚れてもいい布などでふき取ると、青ひびの模様がはっきり出てきました。墨入れ後
ひびが入った後に飲み物を入れたり洗ったりしてしまうと墨汁を刷り込んでも残念ながら模様は出てきません。

青ひびの入った湯呑みに飲み物を注いでも墨が浮き出てくることがないのをいつも不思議に思いつつ作業をしています。
そして、なぜだか作業中によく貫入が入ることがあります。
「ピンッ!」「キンッ!」
とかわいい音を立てて、どこかにひびが入っていきます。

ひびの進化を楽しみながら、お持ちの大堀相馬焼とお付き合いくださいね。

コバヤシ

このエントリーをはてなブックマークに追加
Pocket

トップに戻る