大堀相馬焼コラム

雪が雨に変わる「雨水」の節気|伝統的な暦と伝統的な器

雪が雨に変わる「雨水」の節気|伝統的な暦と伝統的な器

こんにちは。

コラム担当の西田です。

 

2月19日は二十四節気のひとつ、「雨水」です。

皆さん、ご存知でしたか?

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第一の「立春」は節分の翌日でもありよく知られていますが、第二の「雨水」はあまり馴染みのない言葉かもしれません。

 

ちなみに二十四節気とは、太陰暦を用いていた時代に、季節を感じあらわすための工夫として考え出されたもの。

1年を24に等分し、その区切りや区切られた期間につけられた名前だそうです。

 

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さて、「雨水」とはどんな日なのでしょうか?

暦便覧によると「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」

つまり、雪が溶け始める、降るものが雪から雨に変わり始める日ということです。

 

雨水の初候は土脉潤起(つちのしょう うるおい おこる)、次候は霞始靆(かすみ はじめて たなびく)、末候は草木萠動(そうもく めばえ いずる)

旬の食べ物は春キャベツ、はまぐり、からし菜などです。

 

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現在、松永窯のある白河でも雪が降ることがあります。

伝統的なデザインの二重湯呑に雪を盛ってみたところ、なんとも日本らしい冬の写真が撮れました。

 

熱い飲み物を入れても手が熱くならない=中身の温度が手に伝わりにくいという特徴を持った二重焼き構造なので「手が冷たくならない!」と言いたいところなのですが…

そもそも気温の低い屋外で素手で物を掴んでいると、当然手も寒くなってしまいます(笑)

 

それはともかく、こちらの伝統的な湯呑に惹かれた方はぜひこちらの記事も読んでみてください→(三大特徴紹介記事URL)

相馬焼の三大特徴「馬の絵」「ひび割れ」「二重焼き」を紹介しています。

 

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二重夫婦湯呑

雪が溶け始める「雨水」とはいえ、まだまだ寒さは続きます。

温かいお茶を飲むときには、ぜひ300年の歴史を持つ相馬焼の湯呑を使ってみてください。

日本の伝統工芸の知恵と技を思うと、心までぽかぽかになります。

 

(参考:こよみのページ http://koyomi8.com/directjp.cgi?http://koyomi8.com/24doc.htm、暦生活 http://www.543life.com/season-usui.html)

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