大堀相馬焼コラム

地域おこし協力隊活動報告レポート〜吉田直弘_2019年4月〜

福島県西郷村と白河市でそれぞれ窯を再開した松永窯といかりや窯で、地域おこし協力隊として修行の日々を送る吉田さんと室井さん。

より多くの人たちに大堀相馬焼の魅力や地域おこし協力隊の活動を知ってもらうために、月に1度彼らの活動をご報告していきます。

是非、彼らの成長過程をご覧ください!

2019年4月 地域おこし協力隊帯活動レポート 吉田直弘

ロクロ技術

うまくいったところ

・一個の制作に対する時間が短縮された。コテを作るものによって専用のコテを用意することによって早くなり、感覚的に作るものの大きさなどが分かり、トンボで測る回数が減少した。
・鉋を新しくし曲げ鉋を作ることでフリーカップなどの細長いものの削り時間が短縮した。
・たたらの制作で縁の土をしっかりとしめてあげることで焼成後の変化が少なくなった。

うまくいかなかったところ

・二重の器を制作するにあたって新しく作ったコテの見込みの大きさが違ったりトンボの大きさが違ったりして、修正に時間がかかった。
・高台がない真っ直ぐのフリーカップなどのコテを作る際の見込みの大きさをしっかりと測り作る必要がある。

今月の改善点

・水挽の時間は早くなってきたが、削る時間がかかってしまうものが多い。
・飯碗など丸みのあるものがは、時間がかかってしまうので無駄な土は水挽の時に省いておく。

成果の進捗

・一個の制作時間は水挽4分、削り3分になり一日90個以上の制作が可能になった。
・6月までには一日100個以上を目標にし、商品の質も上げながらスピードを上げていきたい。

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釉薬研究

実験内容

・現在の青ヒビ釉で使用されている中国黄土を弁柄に置換し鉄分の量など変化させ昔の相馬焼の色を再現する。

うまくいったところ

・鉄分が1%から2%まで実験したことで1.4%、1.5%、1.6%あたりが相馬焼の色に近いことが分かった。
・弁柄以外の色材も実験したが弁柄以外は添加量が多くなるため弁柄を使用した。

うまくいかなかったところ

・弁柄1.4%の実験をしたところ色味が明るくなってしまい、青磁としてはいいが相馬焼の色味とは異なるため山田さんに相談し、土灰を1%入れることにした。

来月の目標

・大体の目安ができたので鉄分の量よりもその他の原料をいれて緑色を調整できればと思う。
・松永窯では中国黄土が12月ごろに切れるというので10月には実際に商品に釉薬をかけれればと思う

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皆さま、今後も地域おこし協力隊の応援をお願いします!

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