大堀相馬焼コラム

大堀相馬焼夏期インターンシップ2017説明会が開催されました!

こんにちは!

松永窯で大堀相馬焼への若手の誘致活動のお手伝いをしています、石田こゆきと申します。

私は京都美術工芸大学で伝統工芸とデザインについて学び、今年の春に大学を卒業しました。もともとは作り手を目指していましたが、大学で学ぶうちに作り手を目指す若者のその後のキャリアに興味を持ち、作り手をサポートする活動をしたいと感じるようになりました。そんな時に松永窯と出会い、昨年の夏から大堀相馬焼への若手の誘致活動をしています。現在は主にコーディネーター兼ライターとして関わっています。

これまでの活動も過去のコラムで紹介していますので、ぜひそちらもご一読くださいませ。

京都美術工芸大学、大学生の松永窯体験レポート

大学生への松永窯体験インタビュー

 

さて、今回のコラムでは、6月6日と7日に開催された大堀相馬焼夏期インターンシップ説明会の様子をお伝えしたいと思います。

説明会の会場は、京都府立陶工高等技術専門校、京都伝統工芸大学校、京都精華大学、京都造形芸術大学の4校にご協力をいただきました。

活動2年目に入り、大堀相馬焼と陶芸を学ぶ学生さんたちの新たな出会いの様子を皆さまにお届けしたいと思います。

 

図1(写真=京都伝統工芸大学校での説明会の様子)

今回のインターンシップ説明会では、インターンシップの内容だけでなく、大堀相馬焼の特徴や歴史、東日本大震災のこと、産地の現状、これからの大堀相馬焼のことも含めてお話をしました。

 

図2(写真=京都陶工高等技術専門学校での説明会の様子)

 

図3(写真=京都精華大学での説明会の様子)

4校中2校が専門学校で2校は美術系大学という違いもあり、各学校の校風の違いや学生さんの雰囲気、思い描く将来、求める情報の違いなどを直接肌で感じる機会となりました。

また、同じ陶芸を学ぶ学生さんでもこれだけ考えていることや、望んでいることが違うのかと驚かされました。

しかし、よく考えれば当たり前の事なのかもしれません。

一人一人違う人間で、それぞれのバックグラウンドを持ち、同じ話を聞いたとしても受け取り方や感じ方は違う。

そんな時、説明会という場を設け直接顔を見ながら話す機会がいかに重要な事なのか思い知らされます。

 

図4(写真=京都造形芸術大学での説明会の様子)

 

図5(写真=大堀相馬焼の二重構造の湯のみに触れてもらう様子)

今回4校を回らせていただき、参加者の皆さんから様々なご意見ご感想をいただきました。

その場で「インターンシップに参加します!」と言ってくれる方や「大堀相馬焼についてもっと知りたい」と言ってくれる方もいました。

そんな嬉しさの一方で、学生さんが求める情報をうまく伝えきれなかったという反省点も残りました。この点は、今後の課題としてしっかり考えて改善していきたいと思います。

昨年の活動から比べると、今年の説明会は規模の大きなものになりました。

今後行われるインターンシップも同様に、昨年よりも規模は大きくなりそうです。

それは、昨年に比べると多くの人が大堀相馬焼に関わっていくということです。

その関わりは新たな出会いとなって、大堀相馬焼の産地だけでなく、学生さんの中にも“何か”を生み出してくれるのではないでしょうか。

それは、新しい知識や技術を身につけることなのか、産地の人との交流によるなんらかの変化なのか、それとも参加者同士でつながり友達ができたりすることなのか、、、

もしかしたら、自分には合わないなと感じる人もいるかもしれません。

人が関われば何かが起こります。

それは小さなことかもしれないし、大きなことかもしれない。

プラスなこともマイナスだと感じることもあるでしょう。

しかし、現時点では想像を繰り広げることはできても、実際にどんなことが起こるかは全くわかりません。

だからこそ、人が集まり関わっていく中で一緒にプラスになるように作り上げていけたらいいなと思うのです。

そこから偶然か必然か、いろんなコトやモノが生まれていく。

今回の説明会はその始まりの一歩です。

これをきっかけに、今年の夏の福島でどんな人たちが出会い、何が生まれるのか。

とっても楽しみです。

図6

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