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覚えておきたい熨斗にまつわるアレコレ
■覚えておきたい熨斗にまつわるアレコレ
春になると入学や進学、就職の祝いに初節句など、何かと熨斗を手にする機会が多くなりますが、それぞれの目的別にちゃんと使い分けてはできていますか?
コンビニや100円ショップなどでも扱われていますので簡単に購入することができるようにはなりましたが、手軽になった分熨斗の持つ意味や目的がおろそかになっていることも否めません。またそんな状況だからこそ、キチンとした使い方を知っておいてほしいところです。
場合によっては失礼にあたることもありますので、最低限のマナーは押さえておきましょう。
■お祝いに用いる熨斗の種類
お祝い事に使う熨斗は二種類あります。
注目したいのが結び目で「蝶結び」のものと「結び切り」のものとがあり、それぞれに利用目的が異なりますので購入するときには注意して選んでください。
それではさっそく、それぞれの熨斗の使い方について説明をしましょう。
●紅白蝶結び
「紅白蝶結び」の熨斗は何度でも結び直すことができるという意味合いから、繰り返してもよいお祝い事やお礼のときに用います。
主な使用例としては、
御歳暮・御中元・内祝・御祝・御礼・謝礼・出産内祝・御新築祝・御開業祝・御開店祝
などです。
ちなみに入学や進学、初節句のお祝いはこの「紅白蝶結び」を使用します。
●結び切り熨斗
「結び切り」の熨斗は「きる」という言葉からもわかるように「一度きり」のお祝い事で使用します。
主な使用例としては、
快気内祝・御見舞・御結婚御祝
などです。
確かにこれらのことは、祝うにしても何度もあっては困ることですね。
■熨斗袋の種類について
熨斗袋の種類は、水引のついているものからすべて印刷されているタイプまで数多くありますが、それらは使用目的に応じて使い分けてください。最近では金額が記載されているものも多くありますので、それを目安に購入するとよいでしょう。
使い方についてですが印刷だけのものが1万円以下、それ以上の金額を入れる場合には水引のあるタイプを選びましょう。
■熨斗袋のたたみ方について
封筒タイプではない、水引のある熨斗については目的に応じたたたみ方がありますので気をつけてください。
お祝いのときは「上向きの気持ち」という意味を込めて、写真(※熨斗03のような写真を撮影してください)のようなたたみ方をして水引でとめます。逆に葬儀や法事などの場合はその逆です。
これは間違ってしまうと大変失礼なことになりますので、あべこべにならないよう気をつけてください。
■お金の入れ方について
熨斗の中にお金を入れる向きについてですが、お札の肖像画の面を熨斗の表面側にして並びを揃えて入れてください。
また金額についてですが、死や苦を連想させる数字(4・9)は避けましょう。