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なぜ人恋しいのは秋なのか?「逆ウラシマ効果」「一日三秋」とは?
なぜ人恋しいのは秋なのか?
1日が三年に感じる逆ウラシマ効果とは。
一日三秋という言葉をご存知でしょうか。
1日を三年のようにも感じる程、待ち遠しく思う、という意味です。
七夕の織姫と彦星でさえ、一年に一回は逢えるのに、三年も待つとなると心が張り裂けそうに苦しいことと思いませんか。
そう、この言葉、実は恋の歌から来ているんです。
『詩経』は、昔の中国で、当時歌い継がれていた歌謡をまとめたものです。
日本でいう万葉集のようなものですね。
この中に、一日会わないのは三ヶ月のよう、三年のよう、百年のよう、と段々と恋しさを募らせていく歌があるのですが、その真ん中の「三年」が特に取り上げられて熟語となりました。
この言葉が、日本で変化して、一日千秋と、もっと大袈裟な物になってしまったと思われています。
さて、なぜ他の季節ではなく秋なのか。
実は私が探していた資料からは分かりませんでした。
韻を踏んでいる(漢詩のルールで似た音を繰り返し使うこと)だけではなさそうです。
答えとしては大体、2つの説があり、秋が、農耕民族にとって重要な季節だから一年を意味するところまで、拡がったというのと、秋は人恋しい季節だから待つ気持ちをより切なく表現するためにそうした、という説です。
また、個人的な解釈ですが、この歌自体が春の歌なので、一番遠い秋を使って一年を表現してみたのかもしれません。
浦島太郎は楽しい時を過ごして歳をとるのも忘れましたが、恋の苦しさは、人の心を何倍にも成熟させるのかもしれませんね。
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一日を三年にも千年にも、感じてたあの頃を思い出して、お揃いのマグカップはいかがでしょうか。
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