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相馬焼の三大特徴とは…?|文化の秋に伝統工芸品を考えるその2
こんにちは。
コラム担当の西田です。
先日の「歴史のお勉強」に引き続き、今回は「相馬焼の3つの特徴のお勉強」してみませんか…?
そうです、文化の秋です。
「食欲の秋」と言って食べ過ぎた分を、頭を使うことでカロリー消費しましょう!笑
○三特徴 その一
「馬の絵」
旧相馬藩の「御神馬」が描かれており、別名は「左馬」
「右に出るものがない」という意味から縁起良いとして地域では親しまれてきました。
狩野派の筆法といわれる「走り駒」の絵を熟練された筆使いで手描きしているのです。
○三特徴 その二
貫入音を鳴り響かせながら「青ひび」といわれるひび割れが器全体に拡がって地模様になっています。
”うつくしまの音 30景”にも選ばれた美しき音色 貫入音。
素材と釉薬との収縮率のちがいから、焼いたときの陶器の表面に繊細な音を伴って細かい亀裂が入ります。
これを貫入と呼ぶのですが、大堀相馬焼はこの貫入によって「青ひび」の地模様が刻まるのです。
○三特徴 その三
「二重焼」という構造です。
入れたお湯が冷めにくく、また熱いお湯を入れても手に熱さが伝わりにくいという優れもの。
この技法は大堀相馬焼のみが持つ珍しい技法なのです。
大堀相馬焼は生活に溶けこんだ、一般庶民向けの陶器から歴史が始まったため、使いやすいように試行錯誤した結果、このような技法になったといわれています。
長い歴史を持つ大堀相馬焼ですが、実は最初からこのような特徴を持っていたわけではないのです。
現在とは違った美しさがありますね…!
そんな歴史や変化が気になった方はぜひこの記事をご覧ください↓
執筆も頭を使う作業、ということで甘いものを欲し、結局「食欲の秋」に戻る西田でした。