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馬の絵も福島出身の画家の絵も|日本人の洋画が集まる美術展
こんにちは。 東京で広報や販売企画を担当しています、西田です。 先日、東京都美術館の「二科100年展 伝説の洋画家たち」に行ってきました。 ポスターの左上をよく見てみてください。 そう、馬の絵です。 相馬焼に関わるようになってから、馬モチーフの作品はつい気に入ってしまいます。 それだけではなく、個人的に好みである藤田さん、東郷さんや岸田さん、そして有名な岡本太郎さんの作品があるということで行きたかった展示。 この展示は簡単にいうと、日本人洋画家さんたちの作品を集めたものです。 美術評論家ではないですし、全てを事細かに書いてしまうとネタバレになってしまうので、2人の作家さんだけを紹介します。 1人目は冒頭の馬の絵を描いた坂田繁二郎さん。 風景画も肖像画も静物画も素晴らしい作品が多いのですが、「馬の画家」と呼ばれていたとあって、馬の絵で有名な方です。 小さい頃から美術の天才だったそうで、フランスへ留学していたそう。 モネなどの印象派が好きな方は彼の絵もきっと気にいると思います。 この展示では「放牧三馬」という作品が選ばれていました。 やさしくおだやかな色合いが美しい作品です。 東京都美術館公式ホームページより http://www.tobikan.jp/exhibition/h27_nika100.html 2人目は関根正二さん。 関根さんの絵の横の説明文に福島県出身とだけ書いてあったのですが、調べてみると白河生まれ! 現在松永窯のある地域と同じでした。 屋根葺き職人のお父さんを追って上京し、印刷会社で働きながら独学で絵を学んだそう。 結核により20歳の若さで亡くなった彼ですが、代表作である「信仰の悲しみ」は後に高い評価を受け、2003年に重要文化財の指定を受けたそうなのです。 関根さんの作品も、大き目のポスターかパンフレットの見開きであれば載っています。 藤田さんの絵の上の小さなものです。 福島県立美術館公式ホームページより http://www.art-museum.fks.ed.jp/collection/sekine.html この「姉弟」という作品は普段は福島県立美術館にあるようです。 福島にお住まいの方は、二科展が終わり帰ってきてからぜひ見に行ってみてください。 その他にも、洋画のタッチで描かれた日本の風景や和装の日本人など、和洋折衷な世界観が楽しめる作品がたくさんあります。 明後日日曜までは東京都美術館、9月12日から11月日までは大阪市立美術館、11月7日から12月27日までは福岡の石橋美術館、と二科100年展は巡回するそう。 http://www.nika100th.com/schedule.html 興味がわいてきましたでしょうか? 福島の画家さんや馬モチーフの作品のすばらしさをぜひご自身の目で確かめてみてください! (コラム担当:西田)