お知らせ
第1回 まほろんでの出会い|江戸時代の大堀相馬焼、復刻までの歩み。
2016年、松永窯は約300年前に使われていた大堀相馬焼を現代に復刻しました。
約300年前、江戸元禄時代の大堀相馬焼をどうやって現代に甦らせたのか。
なぜこのようなことを行ったのか。
今回から約1ヶ月にわたり、お伝えしていきます。
まほろんでの出会い
元々浪江町にあった松永窯の移転先である、西郷村の近くにある資料館「まほろん」にて期間限定で「発掘された大堀相馬焼」という展示会が行われていました。
そこには大堀相馬焼の始まりから今までの変遷の歴史やそれにともなって、どのようなデザインで陶器が焼かれていたか丁寧に説明されていたのです。
私自身、大堀相馬焼といえば「青ひび」「馬の絵」「二重焼き」というものであると信じていました。
しかし、そこで見たものは全く別の陶器でした。
色彩は白や青、もちろん現在の相馬焼の青磁を基調としてシンプルな色彩に仕上がっており、飽きもなく、形状も大変優美なものでした。
これがまさか元禄時代に作られたものとは…
元禄時代への先人方への技術の高さ、創造性の豊かさに尊敬の念を感じずにはいられませんでした。
先人たちの知恵や努力の結晶である元禄期の相馬焼を一人でも多くの人に知ってもらうべく、一般的に世の中に広められるように努めようと決意しました。
(第2回 文化隆盛の時代、元禄 に続く)
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