大堀相馬焼コラム

地域おこし協力隊活動報告レポート〜吉田直弘_2019年5月〜

福島県西郷村と白河市でそれぞれ窯を再開した松永窯といかりや窯で、地域おこし協力隊として修行の日々を送る吉田さんと室井さん。

より多くの人たちに大堀相馬焼の魅力や地域おこし協力隊の活動を知ってもらうために、月に1度彼らの活動をご報告していきます。

2019年5月 地域おこし協力隊帯活動レポート 吉田直弘

ロクロ技術

うまくいったところ

・二重の制作の際に内側と外側の間隔が分かった。
・一日で二重の内側と外側を100個作れるようになり一個の制作にかかる時間が短縮された。
・特注で制作水差しを制作した。今まで作った中でも大きいサイズだったので心配だったがお客様に喜んでいただけたので嬉しかった。
・ベテランの職人に昔の話を聞いた。どんな仕事をしてきたか、どんな仕事をこなしてきたか、相馬焼で一番ロクロがうまい職人についてなど、ためになる内容でモチベーション向上につながった。

うまくいかなかったところ

・松永窯で二重のマグカップを制作したが、乾燥状態の管理がうまくいかず乾燥しすぎ、くっつけると壊れたりして、半数以上が失敗してしまった。作業の一つ一つに注意し、常にベストな状態で仕事ができるように心掛けないといけない。

今月の改善点

・制作したものの乾燥状態管理を的確にし、次の作業が早くなるような作業を心掛ける。

成果の進捗

・体の位置や腕の位置など自分の全体の動きを確認しながら作ることによって、どのように動けば力がロクロに伝わるか理解できた。
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▲特注の水差し

釉薬研究

実験内容

・大堀相馬焼の伝統釉の一つである飴釉の実験をした。

うまくいったところ

・自分の思っている色味は出たが、釉上に結晶が出て自分がやりたい技法には向かないものが多かった。酸化焼成では上手くいくのではないかと思う。

うまくいかなかったところ

・基礎釉実験で珪石が多くうまく溶けなかったり、釉薬をかけた時点でヒビが入っているものがあり、それは実戦で役に立たないとアドバイスをもらった。次に生かしていきたい。

来月の目標

・最終的にいっちん技法を活かす色にしたいので、継続して研究していきたい。
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▲いっちん技法を施したマグカップ

皆さま、今後も地域おこし協力隊の応援をお願いします!

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