大堀相馬焼コラム

みかんの持つぬくもりと、優しさ

スーパーの入り口付近にみかんが並ぶ季節になりました。
みかん大好き亜美です。こんにちは。


10年以上前に観たドラマで、脚本家の向田邦子さんを主役としたものがあったのですが、こんなシーンがありました。

恋人に恋文(ラブレターではなくて、恋文!昭和の情緒溢れますね)を書く邦子氏。
彼から届いた手紙には、健康のために「みかん大いに食べるべし」と書かれていたため、1日に5個も7個も食べます。
そして、こう返信します。たくさん食べているので、「そのうちに美人になるでしょう」と。

少しうろ覚えではありますが、特徴的な言い回しや、相手を思いやる気持ちが溢れているそのシーンを、10年経っても忘れられません。

温かみのある色や手に収まりやすい形、道具なしに皮がむけるお手軽さ。
そして、ビタミンCが豊富なので、風邪をひきにくくなり、美容にも良い。
そういったみかんの特徴全てが、愛情あるやり取りの小道具になっていると思います。

芥川龍之介の短編『蜜柑』でも、汽車に乗って旅立つ娘が、見送りに来た弟たちに、みかんを投げるシーンがあります。
温かみのあるみかんの色が娘の心の温かさをそのまま表現しているように感じました。

これから寒くなると体調を崩す方も増えるかと思います。
皆さんもお風邪など召されないよう、「みかん大いに食べるべし」です!

また、遠方にいるご家族や友人、なかなか会えない恋人など、健康を気遣われる方がいらっしゃるなら、みかんにかこつけて、ご連絡してみるのも良いのではないでしょうか。

私もみかん好きの家族に久しぶりに電話してみようかな。
みかんと合わせてお茶を飲むときには、こちらの湯飲みを。



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